第208話シャーロット、お前はいつも俺に負ける

「……わかった、いい。そうする」

ジェームズはついに折れた。

正直なところ、彼は長い年月のあいだにデイジーへ特別な感情を抱くようになったわけではない。

だが、義理だけは胸の奥に残っていた。何しろ、彼女は自分の命を救ってくれたのだ。

もうしばらくぐらい、辛抱する余裕はある。

「手短に頼む、デイジー」彼は付け加えた。「本気なんだろうな。時間稼ぎじゃないよな」

デイジーはうなずき、視線を床に落とした。

「心配しないで、ジェームズ。もう真実はわかった。父の言ったとおりよ――どれだけ私が苦しんできても、あなたは結局、私のことなんて少しも気にしない。私に冷たすぎるの。痛いわ。ジェームズ、あな...

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